『日本たばこ産業』減配発表
こんにちは、優待太郎です。
今回は、高配当でおなじみの『日本たばこ産業』が遂に減配発表を行ったので、ブログで取り上げたいと思います。
【目次】
1.日本たばこ産業とは
2.決算内容
3.株価
4.配当金
5.まとめ
1.日本たばこ産業とは
世界4位のたばこ販売会社であり、海外たばこ事業、国内たばこ事業、医薬事業、加工食品事業の4つのセグメントで成り立つ。
2.決算内容
JT <2914> が2月9日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年12月期の連結最終利益は前の期比10.9%減の3102億円になり、21年12月期も前期比22.6%減の2400億円に減る見通しとなった。3期連続減収、6期連続減益になる。
同時に、今期の年間配当は前期比24円減の130円に減配する方針とした。
直近3ヵ月の実績である10-12月期(4Q)の連結最終利益は前年同期比63.2%増の523億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の11.4%→15.8%に大幅上昇した。
株探ニュース(minkabu PRESS)
このニュースでもっとも注目になったポイントは、やはり24円の減配であり、1994年に上場して以来、はじめての減配となったことは、衝撃的な出来事だといえます。
しかし、私は、さほどこのニュースに驚くことはありませんでした。なぜなら、世間では、減配発表がされる数年前からこのことが予想されていたからです。なので、いつかはこのときがくると思っていましたし、遂に発表されたかというくらいの気持ちで済んでいます。
そして、今回の減配発表によって、今後も減配が続くのではないかと予想します。なぜなら、『経営計画2021』の資料において、『資本市場における競争⼒ある⽔準として、配当性向75%を⽬安(±5%程度の範囲内で判断)とする』と、明記があったからです。つまり、今回、減配を行ったとしても、配当性向は、96.1%と依然として高水準であり、75%を上回っているため、次回も業績が爆発的に良くならない限り、減配は続くとみています。
その一方で、減配もある程度の水準で止まるのではないでしょうか。なぜなら、はっきりと配当性向75%と明記しているからです。そして、業績に関してもいつかは必ず回復してくると考えています。
しかしなかには、業績が回復することに懐疑的な見方を持つ方もいるかもしれません。
確かに、最近国内では、喫煙できる場所が減ったことや、健康志向の高まりにより、たばこ離れが顕著になっています。しかし、海外に目を向けると、たばこの需要は増えていますし、今後ますます、世界が発展(特にアジア)し、人口が増え、人々の生活水準が上がると仮定した場合、たばこの需要は確実に増える予想します。
また、日本たばこ産業の売上の6割は、海外たばこからであることを忘れてはいけません。もちろん、国内においては、国内たばこの販売本数が減ることから目を背けてはいけませんが、売上が減っていくことはないと考えています。なぜなら、これまで何度も値上げを繰り返してきた過去があるからです。そして、売上を減らさない為に、今後もこの傾向は続くと予想ができるからです。
以上のことから、今後、減配が行われる可能性は高いが、売上が減っていく可能性は低い為、ある程度の水準で配当金が維持されることを予想しています。
そして世界は、確実に発展していきますし、そのなかで、企業は生き残っていく為に、企業努力をしていきます。特に、グローバルで活躍している企業であれば、尚更ではないでしょうか。
3.株価
証券コード2914
2021年2月11日現在の株価は、1990.5円
最新の株価情報
4.配当金
100株配当で年間13000円、配当利回りが6.53%
今までの配当金に関して
5.まとめ
今回の日本たばこ産業の減配発表は、投資家にかなりのインパクトを与える出来事になりました。そして、他の高配当銘柄へ投資を考えている人たちにも、このニュースがきっかけで投資に慎重になった人が増えたのではないでしょうか。
しかし、投資で大事なことは、長期で物事を考えることです。もちろん、投資するタイミングは大事になりますが。そして、世界が成長することを予想できる人であれば、きっとその先の未来は明るいと思います。また、個人的な見解として、減配もいづれかは止まるでしょうし、株価もいづれかは上昇に転じるとみています。
今後の日本たばこ産業の活躍に期待ですね。